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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<要件定義2(業務ロジック)>

【機器・プリンター選定】

【ポイント】

ついシステム機能、業務機能などのみで選定しがちだが、意外と導入してから「失敗した」
となりがちなのがプリンターやオフィス以外で利用する端末機器。
ここでは、それらの留意点を記載します。

●プリンター選定時の留意点
 キーワードは印刷枚数、印刷場所、ランニングコスト

 1.複写式の伝票などの印刷有無
   複写式の伝票へ印字する場合は当然シリアルプリンターとなる
   なお、複写枚数が2枚〜3枚であればどのタイプでも良いが4枚以上の場合は用紙を
   プリンターの後ろから取り込み印字して前に出力するタイプ(=取り込みから出力
   までフラットに紙が流れる機種)を選定した方が良い
   これは下から取り込み、巻き込んで前から出力するタイプの場合、4枚以上の複写
   印刷では印字がずれる可能性が高くなるためだ

 2.印刷枚数、環境、ランニングコスト
   今まで本部で印刷をし、店舗へ配布をしていた帳票などをオープン系にリプレイスする
   タイミングで店舗にあるレーザプリンターで直接出力するようにしようといった話に
   なることがあるが、この際は最高印刷枚数と店舗にあるレーザプリンターの補給可能
   用紙枚数の確認が必要である。

   これは数百枚の帳票を印刷することになった場合、店舗のレーザプリンターの補給可能
   用紙枚数によっては、印刷の途中で用紙補給を行わなければならなくなる。
   ましてや夜間バッチ処理の中で帳票を作成し、店舗へ送信し開店までに印刷を終了する
   といった要件の場合、用紙不足で開店時点で印刷が終了していないなどのケースも
   出てくる
   ※店舗での大量帳票印刷についてはサーバマシンの配置する環境と店舗のネットワーク
    不可、回線スピードも考慮する必要がある 

   また、本部で使う管理帳票などでは数千枚になることも多いが、これをレーザプリンター
   で印字した場合、ランニングコストでお金がかかるのが紙よりもトナーである。特に罫線
   含めて印字するとかなりの速さでトナーがなくなるということを覚えておいた方が良い。

   よって、どうしてもレーザプリンターで印字する必要があるのであれば帳票設計時に罫線
   を極力減らした設計となるよう顧客と調整する、もし、シリアルプリンターでよければ
   シリアルプリンターで出力することなども検討すると良い。

   最近のシリアルプリンターはWindows用のドライバーなどもあるので、既に現在オフコンや
   汎用機の印字で使っているシリアルプリンターが使えるケースもある
   また、シリアルプリンターの用紙には最初から薄い罫線が入っているため、あまり複雑でない
   帳票レイアウトであれば罫線なしでも見ることができる

   単に印刷枚数と印字速度などだけの要件で選定するのではなく、印刷する場所、枚数、
   ランニングコストも含めて検討、選定し、場合によっては帳票レイアウト設計まで含めて
   検討する必要がある

●店舗、物流センターでの端末機器選定時の留意点
 キーワードは使用環境

 1.砂塵
   店舗や物流センターで使用するPCなどは設置および使用環境を確認しておいた方が良い。
   特に物流センターなどでは、搬入口付近に置く場合はかなりの砂塵が多いので透明な
   ビニールシートなどでBOX状に囲っておくなどの検討が必要。

 2.耐寒、耐熱
   あまりに気温が高い場所、あるいは氷点下10度などとなる場所で、省スペース化しようと
   して液晶ディスプレイを入れてしまったりすると時期によっては耐熱、耐寒の範囲外に
   より故障、破損することとなる。

   また、携帯端末などでも冬場に氷点下以下の状況で使用する場合、バッテリーが数分で
   なくなってしまうため、そういった環境でも使うことができる寒冷地仕様の端末などを選定
   する必要がある
   通常時期の気温は良いが、夏や冬などのピーク時の気温情報を確認した上で選定する必要がある



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