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<要件定義2(業務ロジック)> |
<吉田君>
現行システムでは帳票が154帳票もあるので情報システム部の吉井部長とも話をして不要な
ものは新システムの開発対象から外そうということになりました。
で、44帳票は明らかに使っていないことがわかり、逆に58帳票は業務上必要不可欠なことが
わかったので良かったのですが、残りの42帳票が曖昧なんですよ。
<早瀬>
まず、今回必要不可欠となった58帳票と曖昧な42帳票について、どの部署のどの役職の人が
主管で見る帳票か、そしてその帳票のデータからどういった情報を得て、どのような判断を
するかといったことを吉井部長にお願いをして整理してもらおう。
その情報が埋まらないものについては今回は不要ということで対象外とすることにする。
ただ、そうはいっても必ず後で「実は必要な帳票があった」ということで追加になることが
間違いなくあるから、今回の全体の帳票数の中の5%くらいの大体8帳票は工数としては
見積もっておくことにしよう。
【ポイント】
実際は上記に記載した帳票の主管(帳票に出力されているデータを参照して、判断、業務指示
を行う部署、担当者)というのは、なかなかはっきりしない。
そしてはっきりしないのに「多分必要」ということで作成するケースがほとんどだ。
しかし、帳票はある一定の時点の静的な情報であり、本来は紙に出力することでそのデータ
から何かしらの判断となる情報を読み取り、判断し、次へのアクションへつなげるためのもの
である。よって、まずはどの部署のどの役職の人が見るものか、そしてその目的(どのような
情報を読み取り判断するのか)についてまとめることは要不要を見分ける1つの重要な情報と
なる。また、通常、そういったまとめ方、整理をしているケースも少ないので、システムの
再構築のタイミングで整理してみることは顧客にとっても有益な情報となる。
逆に今まで曖昧だったものも、必要な人がある意図を持ってみるべきものという定義が明確に
なったことで、「活きた」帳票となることもある。また、その視点で考えた時に初めて不足し
ていた情報、不要な情報、またより判断をする上で見やすいレイアウト、データの表示の仕方
などが浮き彫りになり帳票レイアウトの検討にも役立つこともある。
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