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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<要件定義1(データ構造)>
【商品分類
<吉田君>
 現行システムの資料に『商品分類マスタ』というものがありますがこれはどういったもの
 なのですか?

<早瀬>
 小売業の仕組みでは『商品』を『商品分類』とよばれる分類コードでグルーピングをするんだ。
 当然、商品の発注や仕入、売上は単品単位で行われるのだけど、主に販売実績などのトレンド
 分析を行う時にこの商品分類単位に集計した値をつかったり、単品まで絞り込む際のキー情報
 として使う。企業によって呼び方は

 ・大分類、中分類、小分類

 としたり

 ・部門、ライン、クラス、サブクラス

 とするなどいろいろある。例えば食品を例にとって見るとこのようなものだ。



 ここでは食品の中の生鮮だけについて書いたが、この食品のラインとして乾食品があり、また
 それらがクラス、サブクラスに分けられていく。部門ではあとは雑貨や文房具、洗剤などの
 住関連部門などや衣類も取り扱っていれば衣類部門などがある。


【ポイント】
企業により分類コードの呼び方や分類の仕方は異なるが大体3つから4つのレベルに分類分け
されている。
また、この商品分類には上記のような商品の分類のほかに、社内購買などで部門振替するために
「本部」という部門を設けたり売仕(消化仕入)やテナントなどをくくる部門を設けたりする
こともある。
※売仕(消化仕入)については「売仕」のトピック参照

また、営業管理表などの管理表に表示する部門、表示しない部門、発注の対象とするもの、
しないものなどこの分類コードで処理ロジックを制御するケースもあるため、顧客企業に
おける商品分類の体系、それを使った制御、そしてただの商品の分類ではないコードがある
場合はどのような用途で使っているものなのかなどを確認するようにしておくことが重要。




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