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<要件定義1(データ構造)> |
【ポイント】
●バーコードについて
主に覚えておくのは以下の2種
1.EANコード(European Article Number)
ヨーロッパで規格されたコード体系。13桁あるいは8桁
2.UPCコード(Universal Product Code)
米国で規格され主にカナダ、アメリカなどの北米で使用されている。
12桁(UPC-E)あるいは7桁(UPC-A)
●JANコード
EANコードの日本国内での呼称(Japanese Article
Number)。よって、海外ではEANコードと呼ぶ
※JANコードの管理は財団法人流通システム開発センターの中の流通コードセンターで行っている
基本は13桁、その他短縮JANと呼ばれることも多い8桁のコード体系。
それぞれの桁に意味づけがなされている
<JAN13(メーカーコードが5桁のケース)>
国コード (2桁)
メーカーコード (5桁)
商品コード (5桁)
チェックデジット(1桁)
<JAN13(メーカーコードが7桁のケース)>
国コード (2桁)
メーカーコード (7桁)
商品コード (3桁)
チェックデジット(1桁)
<JAN8>
国コード (2桁)
メーカーコード (4桁)
商品コード (1桁)
チェックデジット(1桁)
以下にそれぞれのコードの説明を記載します
◆国コード
日本の国コードは45と49が割り当てられている
EANコードとしては2桁〜3桁に国コードが割り当てられている
よって、最初の2桁ないし3桁を見ることでどの国で製造された商品かがわかる
例えば、30〜37(フランス)、400〜440(ドイツ)、880(韓国)など。
※詳細にどの国にどのコードが割り当てられているかを調べたい場合は「EAN」「国コード」の
2つのキーワードを入れてインターネットで検索すれば見つかります
※日本国内ではこの国コードの部分に02、20〜29を割り当ててインストアコードとして
使っている。インストアコードについては別トピックを参照
◆メーカーコード
メーカーコードは、最寄りの商工会議所または、商工会に登録申請して、取得。
メーカーコードを取得して初めて、JAN コードを使用可能。
取得したメーカーコードは3年間有効(継続して利用する場合は更新が必要)
なお、短縮タイプのメーカーコードは、標準タイプを取得している企業のみが取得できる。
したがって、短縮タイプだけ取得することはできない。
<トピック1:なぜ、メーカーコードは5桁と7桁があるの?>
もともとはメーカーコードは5桁でした。
しかし、メーカーコードの申請の急増により、2001年1月以降の新規登録分より7桁と
なりました。
なお、既に取得された5桁のメーカーコードについても再取得の必要はなく、従来どおり
使えるため、現在、5桁と7桁のメーカーコードが混在しています。
※短縮JANコードのメーカーコードについては変更なく4桁のままです。
◆商品コード
メーカで自由に割り当てるコード
<トピック2:メーカーコードが7桁になり商品コードが3桁になったけど大丈夫?>
そうですね。メーカーコードが7桁になったことで、従来は商品コードが5桁だったのが
3桁になりました。
なお、このメーカーコードの桁数を決める際に、調査をしたところ、ソースマーキング
(JANコード採番)しているSKU数が数百以下の企業が90%を占めるということで
メーカーコード7桁、商品コード3桁という体系となりました。
でも、そうはいっても数千SKUを扱っているところはどうするのか?
その場合は、さらにメーカーコードを申請し取得することになります。
つまり、1企業で複数メーカーコードを持っているところもあります。
<トピック3:短縮JANの商品コードは1桁だけど、10商品以上あるときは?>
確かに短縮JANでは商品コードとしては1桁しか割り当てられていません。
よって、10商品以上について短縮JANを割り当てる場合は、別途メーカーコードを
取得する必要があります
◆チェックデジット
JANコードでは「モジュラス10/ウエイト3」の算出式を使っている
※その他のバーコード体系では別の算出式も使われている
どのような算出式があるかを知りたい場合は「モジュラス」「ウエイト」の2つのキーワード
を入れてインターネットで検索すれば見つかるのでそちらを参照してください
<モジュラス10/ウエイト3の算出式>
(例)4909411335014(国:49 メーカ:09411 商品:33501 CD:4)
@左端を奇数として奇数位置の数字を全て加算する
4909411335014
→4+0+4+1+3+0 = 12
A次に偶数位置の数字を全て加算しその結果を3倍する
4909411335014
→9+9+1+3+5+1 = 28 x 3 = 84
B@の結果とAの結果を加算する
12 + 84 = 96
C最後にBの結果の1の位の値を「10」から減算する。
この値がチェックデジットとなる(4になりましたね)
10 - 6 = 4
※JANコードは販売する荷姿単位に印字されます。
例えばケース販売される商品はケースには単品とは別にケース販売用のJANコードが
付けられています。
こちらについて「ITFコード」のページの、下段に「◆荷姿ごとの販売コード(おまけ情報)」
ということで記載しましたので、こちらも参照ください。
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