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流通業・流通システムにおけるシステム設計の実務ノウハウが満載−流通工房

<要件定義1(データ構造)>
単品、アイテム、SKU
<吉田君>
 打合せの中で、同じ商品なのに単品といったり、アイテムといったり、SKUといったり
 するのですが、今1つ違いがわからないのですよね

<早瀬>
 私も最初は違いがわからなかったよ
 ちなみにSKUというのは何の略語か知っている?

<吉田君>
 それは調べました!Stock Keeping Unit の略語ですよね!

<早瀬>
 それを知っているなら話は早い
 SKUは直訳すると「在庫保管単位」。つまり、その企業で在庫管理する商品単位をSKUと
 いうんだ。具体的には【ポイント】にまとめておいた


【ポイント】

 ●SKU(Stock Keeping Unit)
  在庫管理する商品単位です。これを「単品」と呼ぶ企業もあります
  また、JANコードというと次に話すアイテムコードもJANコードと同じであり
  こちらをSKUコード、単品コードと呼ぶことも多い

  例えば「Tシャツ」。サイズがS、M、Lとあった場合、在庫管理は「Tシャツ」で
  管理しても意味がないですね。どのサイズの在庫があり、どれだけ売れているか
  といった情報が必要です。よって、この場合であれば、「Tシャツ Sサイズ」で
  1SKUとなります。

 ●アイテム
  大きな意味での商品として単位です。
  SKU単位のコードをJANコードと呼ぶ場合、このアイテム単位のものを「代表JAN」
  と呼ぶこともあります。また、商品コードと呼ぶこともあります
  上記の例では「Tシャツ」がアイテムになります

 ●整理すると。。
  私が今まで関わった顧客企業での組み合わせ例を記載します

商品単位の呼び方 在庫管理単位の呼び方
商品コード 単品コード or JANコード
アイテムコード 単品コード or JANコード
アイテムコード SKUコード
代表JANコード JANコード

  ※注意!
   企業によっては商品単位を「単品」、在庫管理単位を「SKU」と呼ぶことも
   あります。インターネット上や書籍などでも、「単品」の定義が商品単位で
   あったり、SKU単位であったりすることがあるため、余計に流通のシステム設計、開発
   が初めての人は混乱することが多いようです

   皆さんのプロジェクトの顧客企業でどの単位をなんと呼ぶかを最初に確認をして
   プロジェクトメンバー間で「このプロジェクトでは商品単位をXXとよび、在庫管理
   単位をXXと呼ぶ」ということを明確にし、共有するようにしましょう

 ●もう少し具体的な例
  
  <キャベツ>
   アイテム = キャベツ
   SKU    = キャベツ1個、キャベツ1/2、キャベツ1/4(3SKU)
  
  <カレー>
   アイテム = ハウスバーモンドカレー
   SKU    = ハウスバーモンドカレー甘口、中辛、辛口(3SKU)

  <おにぎり>
   アイテム = いくらおにぎり
   SKU    = いくらおにぎり1便、2便、3便(3SKU)
   
 ●参考までに
  実際には商品の発注はSKU単位であるし、売れ筋などの分析もSKU単位で実施するため
  アイテム単位での管理などはコード管理(マスタデータの整備)が大変なこともあり
  データ構造として持たないことも多いです

  私の経験でも、議論の末、とりあえず任意のデータ項目としてテーブル上には持つが
  運用上、コードのセット、分析機能の実装をしないことは多々ありました




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